いい説教、悪い説教
先日ちらっと話題にしたお笑い芸人の女性蔑視発言の炎上案件、その後の相方さんの「公開説教」がなかなかの内容でしたね。
岡村隆史に対する矢部浩之の発言が辛辣すぎる。
これ岡村だけじゃなく一部の人に効きすぎるわ・・・ pic.twitter.com/3UJtPj98My— える (@lTfC8qI4PATLiaC) May 1, 2020
個人的には、これは本当に家族のような関係性の中でしかできない本質をついた言葉だな〜と感心したけれど、それでも、人に説教をするのは本当に難しい・・・と改めて思いました。
する方もされる方も難しい・・・それが説教。
いい説教と悪い説教の境目とは?
そもそも他人様への説教って、ズケズケとやっていいことなのだろうか?
いつも悩ましい。
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先日私も、親しい同僚に「説教」をしたんです。
理由は、その同僚がここ半年くらい、全く仕事に身が入っていなかったから・・・
彼女が仕事に身が入らない事情は、本人から聞いていたから、放置してたんですよ。
そしてその理由の1つに「体調」のことがあったのも大きい。
冒頭のお笑い芸人じゃないけれど、「休職し復帰してからというもの、周囲から気を遣われてそのままぬるま湯になった」という感じは、少しわかる。(同僚の場合、不調だったのはメンタルではないが)
そして彼女は、半年経って体調が全快し・・・
しかし、しばらくそのままチンタラ働いているのが続いていた。
私も人のことをそんなに言えたもんではないが、一応真剣に働いているので、隣で見ていて「そろそろビッとせえよ・・・」といい加減腹も立つ。
さらに彼女が悪気なく「もぅこの職場やんなっちゃったな〜転職しちゃおっかな♪」的なことを言ってきたタイミングで、我慢できなくなりw。
私の説教タイムが始まった。
「あのさ。
体調もよくなって一区切りついたところで、言うけど。
私は別に、うまいこと会社を利用して休職するとか転職するのには賛成だよ。
でも今後もお給料もらってしばらく居るんだったら、少し気を入れ替えないと。
この半年間で、密かにあなたのフォローで大変だったことも結構あるよ。
ぶっちゃけ今のあなたは真剣さが足りないから仕事が頼めないと言ってる話も聞いたよ。」
あーね。
ほんと、ただの説教ババアですよ。
最後は明るく終わり、一応、納得して頂いているように見えた。
そして彼女にとってこれはちょっとしたショック療法になったのか、今は見た目には積極的に働いている。
※本当に納得しているかどうかは全くわからない。誰でも本当に腹に落ちるには時間がかかるし、少なくとも、多少は腹立たしかったはずだ。
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これは良い説教なのか、悪い説教なのか。
結果として、状況は短期的に見たら好転したので「良い説教」に入るのかしら?
「嫌な役をやってくれて偉いよ」と言ってくれた人もいた。でも別に私は、「その人のためを思って」説教に踏み切ったというわけでもないし・・・
じゃあ何のために説教したんだ私は?
答えは、やはり、「説教がしたかった」のだと思う。
「もう我慢ならねえ、ガツンと言ってやる」という欲望。
溜めていた不満をオブラートに包みつつ説教している瞬間は、嫌だなあと思いつつもどこかである種気持ちよくなっていた・・・のだと思う。
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最終的にはバランスなのだけれど、説教する側も「自分がある種それによって満たされる部分がある」という自覚は持って置いた方が、説教モンスターにならずに済む秘訣かなっと思います。
結論:その説教が良いものか悪いものかは、受け手しだい。
でも時には軋轢を恐れず思ったことを言い合うのは大事。
(おしまい)
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