桃の缶詰のシロップを作る仕事
私には姉がいるのだが、姉の嫁ぎ先は家族経営の自営業。
私にとっての義兄が社長で、姉がおかみさんで、そしてもう1人、私からすると義理の弟にあたる男性が働いている。
この弟くん、その名もたっちゃん。30代後半。
たっちゃんは、そこそこ安定している自営業の次男坊ということだからなのか・・・
かなり淡々と日々を暮らしているそうだ。
淡々といえば聞こえはいいが、、、生まれてこのかた野心ゼロ、女っ気なし、何事にも興味が薄く、趣味はゲームとパチスロという御仁。
東京にいると、何かやってやるぜぇという人ばかりが目に入るから、これだけ聞くと「えっ、なんかもうちょっとこう、野心とか生きがいとかないの?」という気もするが、日本の地方では珍しくないタイプだとも思う。

とりあえず仕事行って、あとはスロットとかゲーム・・・日本の田舎には割といるタイプなのでは。
そんなたっちゃんは、家業を手伝う前に唯一、外で働いていたことがあるのだそうだが、それは、缶詰工場で桃のシロップを作っていたとのこと。

おいしいわよね、桃缶のシロップ。
・・・
・・・
へえ・・・
なんか、なんだかすごくシュールだわ。
桃のシロップにも、作り手があることに改めて思いを馳せるわ。
というか「シロップ」という言葉自体久しぶりに聞いたわ。
ちなみに桃のシロップ作りの仕事は大変過酷らしく(たぶん淡々とし過ぎていて、ちょっとでも野心のある人は発狂しそうになる)、これを続けられる人は珍しいとのこと。
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オチはないのだけれど、「前職で桃のシロップを作っていた」というのがあまりにパワーワードだったので書かずにはいられませんでした。
いろんな現場があるもんです。
(おしまい)
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うける。けどたっちゃんにはなんとなく見せられん笑
ですよね…。もし記事内容に問題があれば遠慮なく言って。記事削除するので笑。