日常の隣にある狂気に出くわした話:谷中の飲食店で(続き)

前回からの続き)

お店を後にして、まだ「???」が頭の中を飛び交っていた。

 

いやいや、女性誌や町歩き系の雑誌やTVでも、かなり取り上げられている名店のはずだぞ?

この情報過多の時代にここまでの失敗なかなか無い。

 

いくら老舗有名店でも、この状態ならわざわざ読者に薦めることはしない。

 

ということは、ゴミ屋敷になったのは比較的最近のお話?

 

 

 

ということで、食べログ・Google・トラベルアドバイザーなどの情報をくまなく見たところによると・・・

 

どうも2017年あたりから異変はあり、完全にヤバい感じになってきたのが2018年くらいからのようだった。

ゴミ屋敷化はけっこう最近の傾向らしい

 

たぶん、このお店をTVや雑誌でよく見たのは、2010〜2015年の間くらい。

 

谷根千さんぽがブームになり始めた頃によく露出していた記憶があるから、その頃このお店はまだ、今のような異変はなかったに違いない。

 

その頃ならば「レトロな昭和の風情のある、池波正太郎も愛した名店」とメディアで取り上げられていても、納得だ。

 

でも、そういうメディアの情報って、意外に人の脳裏には長く残って更新されなかったりするので・・・だから安心しきって入店したら「エ!?」となる人続出の昨今というわけね。

↑ええ、わたしですよ

大人になると時が経つのが早くてねー。

 

ということで、外から様子が計り知れないお店は、直前に情報を確認することをオススメするわ(基本だっつの)。

 

 

んで、ここから本題なんですが。

 

ここからは実際にお店に行ってみて感じた私の予想なのだけれど、店主の男性は精神疾患を持っていると思う。

 

そして、ここ二年ほどで急激に病状が悪化した。

または彼を取り巻く環境に変化があって強いストレスと不安が押し寄せているかのどちらか。

 

 

(この10年以内で代替わりもしているようで、それもお店が変わってしまった一因のよう。でも代替わりはもっと前のタイミングだし、お店がここまで乱れたのはここ1年の話のようだ。)

とにかく変貌を遂げたのはここ1年半のよう

 

うず高く積まれたゴミの山、悪臭、スプーンのカビ、床やテーブルのベタつき(=掃除ができなくなる)、意味不可解な祭壇のようなもの(=何かにすがり出す)etc…

 

オブジェの置き方一つ取っても、一般人には理解不能だけれど店主には何か深い理由がありそうな「あっちの世界」感がある。

「ちょっと汚い店」とは超えられない壁がある感。

 

さらに口コミには、

 

「(店内の汚さに)引き返そうとしたら罵倒された」

「質問したら、態度が急変して罵られた」

「子どもが怒鳴られた」

 

(・A・)・・・

 

ということは、なるべく刺激せずに対応した私たちは、それが不幸中の最善の策だったのかも。(怒鳴られて嫌な怖い思いをした人たち、本当にお気の毒です)

 

 

そして

 

気になったのは、最近の口コミにも、好意的なものがちらほらあること。

 

特に2018・2019年に入ってからの好意的な口コミは、必ず辛辣な口コミの数日か数ヶ月後に、それをかき消すように投稿されている印象。

身内かサクラか・・・。

 

でも中には「接客は快活」とか「気持ちいい接客」というものも多かった。

 

確かに私たちの時も、(こちらが怯えていただけで)特に不愉快な接客をされなかったのは事実で、なんなら「明るい接客」と言えなくもなかった。

見る人によってまともにも見える人が一番怖い人。

 

これなんだよ、彼らの怖いところは。

 

メンタル系の人への免疫や知識のない人から見れば、なんなら普通よりも頭のいい人だったり話が達者だったりする。

 

誰がどう見ても100%狂人ならば、まだ分かりやすいのだけれど。

でも、誰も24時間365日狂人なわけではないのだ。

 

 

そして、こういうある種研ぎ澄まされた人が他人を罵る時は、健常者よりもズバッと本質をついた切り口で本気で攻め込んでくるので、ある意味かなり的を射た、殺傷能力がある言葉を投げかけることができるのです。

ズバコーンwww

 

 

ということで、何も知らずにふとしたことで口撃にあってしまった人は、本当にお気の毒でした。

 

ーーーーーー

 

それにしても、あのように海外の人も多く訪れる東京屈指の観光地に、あのようなお店があるのは、かなりまずいことなのではないだろうか。

(観光地だからどんなに酷い店でも一見さま客が入り続け、ずっと同じことが起き続ける)

 

 

野放しにするべきではない・・・

でも世の中のゴミ屋敷をどうすることもできないのと同様、きっと行くところまで行くしかない無常。

 

なす術がない。

悪評が広がりまくって、店が立ち行かなくなるまで。

 

そしてその日はきっと近いのではないだろうか。

 

 

誰か店主に寄り添える身内が、治療やカウンセリングなりの導きをしてくれればいいのだけど。

 

(おしまい)

 

 

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