面接で敵前逃亡した話(その2)
(1からの続き)
面接辞退のメールを送って、私はスッキリしていた。
業務自体はやりたい内容だったから散々悩んだけど、今回はこれで良かったのだ!
苦行を受け入れようとしている時点で洗脳の始まり?
断りメールをした時の私の気持ちはこうだった。↓
あんな緊迫した空気の中で働くのなんて、まず無理だって。
だって辛いところで働こうとすること自体が、もう洗脳が始まっていると言えなくもないし、そんな苦行を40歳にもなってする必要ある?
しかも私いま、仕事に困ってるわけじゃないし。
次の面接に行けば、社長はきっと私に「覚悟」を求めてくるだろう。
でも、今の時点で全く気持ちを持っていけてないから、もう無理だな。
やめやめ♪
この時点で、受けた直後のシリアスな自分はどこへやら。
普段の楽観的な自分に戻りつつあった。
そうだそうだ、総合的に判断して決めたのだから、後悔はない。
メール送信〜。
・・・するとしばらくして、担当者から返信メールがきた。
かなり特殊な会社だし、プライド高そうな企業だし、他に天秤にかけている人もいなそうだし、直前の辞退だったから開くのが少し怖かったのだが・・・
そこには、意外な言葉が書いてあった。
自分が何を考えていたのか、確証が持てなくなった
最終面接辞退メールの返事は、このようなものだった。↓
よる様
ご一緒に働けたらと楽しみにしておりましたのでとても残念ですが、ご意向了解いたしました。
よる様の仕事に対する考え方は、とても素敵だと感じました。
これからもご活躍され、素晴らしい人生を歩まれてください。
よる様のご健康とご多幸をお祈りします。
(担当者)
・・・
え?
やさしい・・・ (°д°)
ちょッ・・・
と待ったあぁぁぁぁぁ
と思っても、時すでにお寿司\(^o^)/
もちろんメールをくれたのは社長ではなく、一緒に面接に入っていた担当者からだったのだが。
私が勝手にあんなに凹んだ面接だったけれど、ちゃんと私の考え、届いていた・・・?
であれば、あんなに闇雲に怖がって嫌がる必要はなかった・・・?
メールを読んでから、私はあの会社に対して、自分が何を思っていたのか確信が持てなくなった。
よく、事情聴取などでも時間の経過によって記憶が書き換えられて変わっていくと聞いたことがあるけれど、本当にそれ。
鮮やかに、感情が変わっていくのを感じた。
起こった事実は、次に起こったことによって、いくらでも捉えかたが変わっていく。この文章も、全てが終わってから書いているから、やっと「敵前逃亡」と書けているのだ。
そうだ。
入社するにしてもしないにしても、最終面接してから決めることだって出来たのだから。
とにかく、今の正直な気持ちを、恥を忍んで書きますと、
「最終面接に行ってみて決めたってよかったのに。ばかばか!!私の意気地なし!!」
である。(このあほ)
ーーーーー
とにかく今回の一連の出来事は、おだやかにマイペースで暮らしている(ともすると自分を省みる機会の激変している)こなれてしまった自分の、今はもう使われていない部分を掘り起こすこととなりました。
楽な道を選べるならそれが一番。よろこんで苦行をする必要はどこにもない。
そのようにも思いますが、
ああ嫌だな。
なんだか重いな。
居心地が悪いな。
なんか怖いな。
そのように感じる時、そのプレッシャーから解放されたさ故に、人間は自分をも騙す理由をたくさん並べ出すということ。
そして、自分に選択肢が与えられること(リスクが少ないこと)であれば、多少嫌な思いをしたってプレッシャーに耐えてまずはやってみて可能性を広げたほうが得だということ。
そのようなことを最後は思いました。
・・・負けを認める!!(誰に?自分に。)
(おしまい)
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