安室ちゃんが子どもにしか見えないという感性
顔が小さいベイビーフェイスはモテる女の第一条件・・・
そんな風潮が定着して久しい我が日本。
目がくりっと大きく、アゴが尖っていてエラの張りは無く、眉毛からアゴの先の距離が短い子猫のようなベイビー・フェイス。
例をあげるとすれば石原さとみとか、韓国の女優やアイドルの流れを汲んだ顔面が今のアジアでは美の一つの基準となっている。
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ところで先日、英語教師のニュージーランド人・マークと話した時に「好きなミュージシャンは?」と聞いたところ、
「シイナリンゴー!彼女は素晴らしい、パーフェクト!!とても美しい女性だ」とべた褒め。
(ここからミュージシャンの話ではなく女性の美醜の話になっていきます)
じゃあ例えば安室ちゃんとかは?と聞いたら、安室奈美恵は知らない、と。
なるほど・・・外国の人は(たまたまかも知れないが)椎名林檎は知っていて安室ちゃんは知らないのか。
と意外に思いつつも、「これが安室ちゃんだよ」とYouTubeで見せてみました。
すると、再生してすぐにマークは「ノー・・・・」と拒否反応。
曰く、「彼女はベイビーフェイスすぎる、これでは子どもだ。」とのこと。
日本で生まれ育った日本人としては、長年見ている安室ちゃんはもはや安室ちゃんでしかないし年齢も40過ぎということを知っているので、安室ちゃんが実はロリ顔という感覚がすっかり無かった。
マーク曰く彼の母国では、魅力的な女性はあくまで成熟していて顔の骨格などもある程度しっかりした(つまりベイビーフェイスでない)女性なのだ、とのこと。
日本では(韓国や台湾などでも)あまりにもおぼこい顔至上主義だもんで、なんだかその感覚が新鮮でした。
安室ちゃんの顔は魅力的じゃないと言ったマークは、そのあと見たアデルのことは「アデルはいいね。才能豊かな大人の女性だ、魅力的だ」と言った。
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いや、アデル素晴らしいけど、日本人の一般的な美醜の感覚から言うと、アデルの顔面が大好きだと言う男性は少数派だろう。(つよそう)
でもきっとマークは「大人の女性として、これまでの人生や歪みも現れていて、それを引き受けたその顔」に魅力を感じているのでしょうね。
(でもその後、マークは少年ナイフが好きだと言っていたので、ただのオルタナ好き説も浮上)
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大人顔万歳!
↑ベイビーフェイスじゃないBBAには、そのような感性の男性が増えてくれると嬉しい。
日本では「大人になって顔が長くなったらアウト」「エラが張ったらアウト」な感性が蔓延しているため、「大人になってもいいんですね!」と思える何となく新鮮なお話でした。
美の基準は色々。
(おしまい)