「調子のいい関係」は身を滅ぼす

人間関係には、「良い関係」と「悪い関係」がある。

 

そして、どちらとも言えないが多分悪い関係寄りなのが、「調子のいい関係」である。

まあよく言えば「大人の関係」とも。

 

 

良い関係────お互いに楽しく、切磋琢磨しあったり、慰めあったりできる健康的な関係。

 

悪い関係────お互いまたはどちらかが相手に強い不満を抱き、共依存に陥り、傷つけあったりするストレスフルな関係。

 

 

では調子のいい関係は?

 

大して気持ちや責任が伴ってないから、表面上だけ滑らかにやっているように見える関係、でしょうか。

 

男に都合のいい不倫とかもそうだし、心の中では馬鹿にしてるけど表面上うまくやっている会社の上司部下とかもそう。

 

長い目で見ると決して健康的ではない関係(深度による)なのだけれど、この「調子のいい関係」は意外と長く続いたりするのです。

 

お互い都合のいいウソをつき合って調整するから、わりと決定的な亀裂が起きにくいから。

 

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なぜこんな話をするのかというと、最近、わたくしの周囲で「調子のいい関係」の決定的な終焉を見たから。

 

ある上司・A子には10人未満ほどの部下がいた。

まさにA子と部下たちは「調子のいい関係」だった。

 

 

上司A子にとっては、部下は自分が手柄を立てるために利用できる存在。

 

部下にとっては、上司A子は手柄は横取りするけれど自分たちの居場所は守ってくれるからまあ我慢しとこうという存在だった。

 

しかし、「調子のいい関係」というのはその場その場はやり過ごせても、ちょいちょい相手を裏切るし、軽んじるし、リスペクトがないんですよねえ。

そんな状態で数年経つうちに部下たちのストレスはMAXに達し、チームのムードはいつのまにか冷め切ってしまい・・・

 

とうとう、先日、

「上司A子のメンツをかけた飲み会」の出欠を取ったときに、皆さんが軒並み欠席するという地味〜な報復に発展した。

 

感じわりぃwww

 

 

これ結構すごいことで。

 

なぜならこの部下たちは基本的に気が弱く、何をされても文句も言えず人に逆らえない羊たちだったから。

その羊たちが・・・飲み会を断るという些細なことであれ反撃の意を表すのは、かなりのマイレボリューションなのだ。

 

 

結局、飲み会はつぶれ、その後、上司A子は失意のままリーダーではなくなりました。(これは結果的にだけれど)

 

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部下たちは、最後まで表面上はまったく言いたいことを言わずにニコニコしながらほぼ全員がエスケープをして意思表示という図式になったわけですが・・・

(ニポンジン、怒らせると怖い)

 

 

やはりタテマエばかりで長年やり過ごしてしまうこと、弱い人間だとタカをくくって都合よく人を扱うことを続けると、会社の人間関係はどんどん修復不能になっていく良い例を見ました。

 

いっとき険悪になったとしても時には本音を言い、ある程度正直でいることは大切。

 

どんなに鈍そうに見える部下だったとしても、ふとした時に上司がやった真心のなさや人としての意地悪さやズルさは絶対に伝わってしまいます・・・

 

「調子のいい関係」は早めに修復しておかないと、後々自分の足元をすくわれる事件に発展する可能性があるからご注意!

 

現場からは以上です。

 

(おしまい)

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