職場で優しすぎる人は仕事をしていない説
優しいことは、いいことだ。
人には優しくあるべきだ、これは絶対。
しかし、みんながテキパキ働いている職場で、やたら優しい、というか必要以上に親切でニコニコしていて人懐こい人がいたら?
その人はもしかしたら、仕事をしていないモンスター社員かもしれない。
ーーーー
他部署から新しく配属になった花子さん(50代)は、とにかく愛想がよかった。
仕事で直接関係がなく、普通であれば挨拶をかわすこともない私に対しても・・・
その時は、「この殺伐とした職場に、こんなに優しい人もいるのか」くらいにしか思わなかった。
(私は仕事では関わらないので深く知らない。)
そして、しばらく経ってから「花子さんは、ちょっとスピリチュアル系らしい。タロットが得意なんだって」という噂を聞いた。
なるほど、花子さんのあの、ともすると職場には似つかわしくないかもしれないレベルの優しさ・親切さは、そういった世界の人だからかもね、と変に納得した。
ーーーーー
スピリチュアルを否定する気はないし、いい人ならそれでいいのだが、
ゆっくりとしかし確実に、花子のスピリチュアル・カウンセリング(多分)が職場に横行していった。笑
なにやら凹んでいる若手男性社員や・・・
メンタルをやられた若手女性社員など、弱いものがターゲット。
そのうちに、若い社員をとっつかまえてダラダラとしゃべっている時間があまりに多すぎると、苦情が出た。
弱っている人を励ますのはいいが、勤務時間外にしろと。
のちに花子さんと同じチームの人に聞いたら「あいつはヤバい。おしゃべり好きなだけで全く仕事をしていないし、親切の押し売りっぷりもヤバい」との評だった。
( ´_ゝ`)
事情を知らないで外から花子を見ている者にとっては、「えっ、あの人感じのいい人だけどねえ」という気持ちと、「ああ、なんかやっぱり職場では浮いてるよね」という気持ちが半々だ。
ーーーー
仕事の成果を追求する人、すなわち仕事をやっている人に、必要以上に周りに媚び媚びと優しい人はいない気がする。
能動的に仕事している人は忙しいから、優しくてもサラリとしている。
クライアントでもそうだけれど、必要以上にニコニコふわふわしている人より、厳しいことを課してくる人の方が受注をくれたりする。
そして
仕事にヒーリング的な雰囲気を持ち込む人、必要以上にお菓子を配りまくっていたりする「一見めっちゃ親切君」は・・・
反社会的ではないのに社会から地味に逸脱しているタイプなので、要注意でございます。
彼らの優し〜い毒牙にかかって、足を引っ張られないようにご用心。
(おしまい)