花粉やアレルギーにバチ効きのアレにご用心2 〜医者も商売人である〜
(前回の続き)
彼女たちに「花粉やアレルギーにバチ効きの注射」を打ったお医者は、「芸能人も御用達の」クリニック。
セレブな場所にあり、クチコミや知人の紹介で来ている人が多いようだ。
でも、知人の紹介だからこそ「間違いない治療」と頭から信用し、自分が何を注射されているのか追求している人が少なそうに思った。
(人間として当然の心理よね)
そしてこの類の注射を取り扱うのは、耳鼻咽喉科ではなく整形外科系が多いらしく、彼女たちのかかった医者もそうだった。
これはなんでかというと、整形外科領域(腱しょう炎やばね指など)で使われるステロイド剤を花粉やアレルギーにも転用できるから。らしい。
これ以上は素人の私からは何も言えませんので、詳しくはこちら等、医師のサイトをご覧ください。
(または信頼できるお医者様に直接聞くのがいちばん)
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今回のことは、ワラにもすがる思いの人々に対する医者の商売っけの傾向がわかった1件だった。
別に商売っけがあるのが悪いわけではないが、人体を扱う以上は商売っ気の前に医者としての「良識」は第一でやって欲しい。。。
と言っても、きっとその医者はこういうはずだ。
「目の前で苦しんでいる患者の苦しみをとる方法があるのに、それをしない方が悪だ。それに私の患者で重篤な副作用が出たケースはない。そして実績があるから安心しなさい」
( ´_ゝ`)・・・
こうなるともう、正義と正義の応酬になるので、ここらでやめにしよう。
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リスクを承知で「あの辛さを思うと1シーズンに1回くらい仕方ない」として打っている人もいるし、10年打ち続けても快適なばかりでなんともない人もいる。
彼らの気の狂いそうな辛さを考えると、「10年間快適に暮らせている」という事実は何よりもありがたいものなんだろう。
だって人生は短いのだし、辛く不快な10年よりも、多少のリスクをとっても快適な方がいい────そういう考えもとても理解できる。
下手な宗教よりもよほどハッキリと人を救っているし、すがりたくなるのも当然だ。
でも、だからこそ。
多くの医者はむやみにステロイド注射を使うことを止めるのだ。
使わなくても症状は辛い。
しかしバチ効きであればあるほど、やめどきを見失う。(しかも重篤な副作用がいつ出るかわからない)
ステロイドは希望であり、そしてとても扱いが難しい、パンドラの箱のようなお薬ですね・・・。
薬は、ドラッグ。
そして強力な宗教になり得る・・・
そんなことをグルグルと考えさせらる出来事でした。
繰り返しになるが、多くの「注射一本で花粉症よくなった!」と言っている人は、それがなんの薬剤かとは知らないのが現状のように思う。
まずは自覚から。そして選択を。
(おしまい)